【課題1−1 変数と定数】
<Cで扱うデータ>
C言語に限らず,コンピュータで扱うデータは0と1の信号.プログラムはメモリーの中にデータを出し入れしてコンピュータに仕事をさせている.
<定数と変数>
定数(constant):値を変えないもの
変数(variable):任意の値を取りうるもの
<定数の分類>
整数定数
8進定数:先頭に「0」をつけて表記.
10進定数:通常の10進数と同じ表記
16進定数:先頭に「0x」をつけて表記
浮動小数点定数:小数点や指数部を含むもの(1.23や4.5e-12など)
文字定数:1文字のこと.''で囲んで表記('A'や'5'など)
文字列定数:複数文字のこと.""で囲んで表記("ABC"や"12345"など)
<変数の宣言>
各変数には,格納する数値の種類によって決まったサイズのメモリー領域が割り振る必要がある.C言語では,使用する変数の型を最初に宣言しなくてはならない.
(構文) 型名 変数名;
(例) int
data;
double
data2;
<変数の型>
型指定 |
データ型 |
バイト幅 |
扱える数値範囲 |
char |
文字型 |
1 |
-128 ~ 127 |
int |
整数型 |
2 (4) |
-32768 ~
32767 (-2147483648~2147483647) |
long |
倍長整数型 |
4 |
-2147483648~2147483647 |
float |
単精度浮動小数点型 |
4 |
1.1E-38 ~
3.4E+38 |
double |
倍精度浮動小数点型 |
8 |
2.2E-308 ~
1.7E+308 |
バイト幅および扱える数値範囲は,処理系によって異なる.特にint型は2バイト処理系と4バイト処理系が存在するので注意.
データサイズがわからないときにはsizeof演算子で確認できる.
<変数の名前・・・識別子>
変数名や配列や関数などの名前を識別子と呼ぶ.識別子には以下のルールがある.
・先頭も文字は英字(a~z, A~Z)または下線(_)でなければならない.
・2文字目以降は英字,下線,または数字
・大文字と小文字は区別される.
・先頭から最低31文字までが有効である.
・予約語(if, for, doなど)は使えない.
<型名の省略>
同じデータ型の変数を複数宣言する場合,以下のような省略ができる.
(構文) 型名 変数名1, 変数名2, ..., 変数名n;
(例) int
data1, data1;
double
data3, data4;